説明
2023-04-22
施設の不具合の現象を表現するための用語の一覧です。
用語一覧
2023-05-09/2025-09-22
用語をカテゴリに分類して掲示していますが、これは見やすくするためのものであり、仕様には関係ありません。カテゴリに記述していない設備や部位で発生する場合もあります。また、カテゴリは用語ではありません。利用者が自由に変更して構いません。
| 登録する用語 | 定義 |
| — 不具合現象ではない用語 — | |
| 良好 | 点検の結果、不具合を検出せず、良好な状態であった |
| 改善要望 | 本来の動作や外観が保たれているもの、改善に対する要望が提示された |
| 備品発注 | 備品の欠品が発生 |
| — 部位や設備に因らず一般的に発生する現象 — | |
| 破損 | 物理的に一部または全体が破壊されている |
| 汚損 | 表面に傷などは無い状態で、塗料などの外来物が表面に付着している |
| 錆発生 | 対象物に錆が発生し、機能に支障がある。または、期待する外観が損なわれている。但し、形状が損なわれている場合は”腐食”となる |
| 退色・色褪せ | 経年劣化などにより、対象物の表面が変色しているが、対象物の機能には影響がない ※空白を”・”に統一 |
| 塗膜の剥がれ | 対象物に施された塗装の一部または全体が失われている |
| 腐食 | 錆などの化学的作用や生物学的作用により形状が損なわれた |
| 荒れ | 対象物の表面が荒れ、外観や安全性が損なわれている。または損なわれる可能性がある |
| 紛失 | 対象物の一部または全体が本来の場所から消失し、現在位置が不明 |
| 緩み | 対象物の構成物間で必要な固着がなされていない。固着の方式にはよらない |
| 伸び | ベルトやパッキンなどが本来の長さより長くなることで、期待する機能・性能・効果などが損なわれている |
| がたつき | 引き戸などの可動物において、操作時に滑らかに操作できない |
| ぐらつき | 本来可動しない対象物が、人力などの外部からの影響で動く。または、可動する対象物が本来の可動範囲以外に動く。便座のぐらつきなど |
| たわみ | 梁などの棒状、または板状の対象物が屈曲。機能に影響があるかどうかを問わない |
| ひび割れ・クラック | 対象物の表面や内部にひびが入り、機能、安全性、美観に影響がある、または懸念される |
| はがれ | 地面、壁、天井などの対象物の表面が遊離している。機能に影響があるかどうかを問わない |
| 穴あき | 地面、壁、天井、各種設備などの対象物の表面に穴が形成。機能に影響があるかどうかを問わない |
| はずれ | 引き戸以外の対象物が所定の位置からはずれている |
| 発熱 | 何らかの原因により、本来熱を発しない対象物が熱を持っている |
| — 主に建物の部位や建物外で発生する現象 — | |
| 陥没 | 地面、壁、天井などの対象物の表面が設計時より凹んでいる。機能に影響があるかどうかを問わない |
| 段差 | 対象物を構成する複数の部分、または対象物の周囲との段差が発生している |
| 冠水 | 対象物が広い範囲で水に覆われている |
| 水溜り | 対象物の一部が水に覆われている |
| 雨漏り | 屋根、壁、およびそれらの付属物を経由して、屋内や設備内に雨水が侵入 |
| 扉はずれ | 引き戸(スライドドア)がレールなどから外れている |
| 開閉不良 | 窓やドアなどの開閉を伴う可動物が、可動に不具合があり、本来の機能を満たさない、または満たすことが困難 |
| 施錠不良 | 窓やドアなどの施錠を伴う対象物が、本来の施錠状態を維持できない |
| 取っ手不良 | ドア、設備、什器などの取っ手部分に不具合が発生、または取っ手部分が消失 |
| 開閉を繰り返す | 自動ドアなどの開閉を行う機器において、意図しない開閉が発生 |
| — 主に外構部で発生発生する現象 — | |
| 蜂の巣発生 | ハチの巣が出来ている |
| 害虫発生 | 害虫が発生している。但し、ハチの巣が出来ているときは”蜂の巣発生”を選択 |
| 緑地の繁茂 | 緑地が植物の成長により繁茂している状態 |
| — 主に電気設備などで発生発生する現象 — | |
| 不点灯 | 照明器具や案内などの照明が点灯しない |
| センサー不良 | センサ機器、またはセンサを組み込んだ機器から正常に測定値が得られない |
| 停電 | 電力が供給されていない。または供給が不十分 |
| 発電不良 | 発電設備において、所定の発電量が得られない |
| — 主に機械設備などで発生発生する現象 — | |
| ブロア故障 | 送風装置、または装置内の送風機能の故障 |
| 作動不良 | 対象物は動作するが、本来の動作が行われない。 |
| 速度不調 | 自動ドアなどの動作を伴う機器において、必要な速度が得られない。または速すぎる |
| リモコン故障 | 空調機器や照明機器などのリモコンが正常に動作しない |
| 空気環境異常 | 空気調和設備または廃棄設備において、温度・湿度条件が不適。または建築物衛生法の空気環境基準を未達成などの空気環境の異常 |
| フィルター詰まり | 空調設備などフィルターを具備する設備において、フィルターが詰まっている |
| 結露 | 水蒸気が結露している |
| 液漏れ | オイルなどの液体物が漏出 |
| 機器不良 | 以上の項目に該当しない機器の不良 |
| 異音 | 対象物また空間において、本来発生すると認識されている音以外の音が発生している |
| 異臭 | 対象物また空間において、本来発生すると認識されている臭気以外の臭気が発生している |
| 発火・発煙 | 発火しているまたは発煙している。燃焼しているかどうか問わない |
| 誤作動 | 本来作動すべきではない条件で作動してしまう |
| 水が出ない・出にくい | 給水設備において、水が出ない、または期待する水量が得られない |
| 水質異常 | 給水設備において、水道法に基づく厚生労働省令の水質基準を満たしていない 排水設備において、水質汚濁防止法や下水道法、および総理府令により排水基準を満たしていない |
| 漏水 | 水道設備、排水設備から水が漏れ出ている。または、結露などにより水が漏れ出ている |
| 給水圧力異常 | 給水設備において、給水や給湯等の計測において、圧力が不足または高すぎる |
| 給湯温度異常 | 給湯設備において、給湯温度が低すぎる、高すぎる、または変動が大きい |
| 異物混入 | 設備の生成物に本来存在すべきではない異物が混入している |
| 水量不足 | 給水設備以外において、必要な水量を満たしていない。トイレの流量不足など |
| ノズルが出ない・元に戻らない | ノズルを有する機器において、ノズルの動作に不具合がある(洗浄便座など) |
| 詰まり | 液体または気体を移動させる配管およびその付属物において、異物により移動が阻害されている |
| 温度異常 | ヒーターなどの機器において、温度が不十分。または熱すぎる (暖房便座など) |
| 蓋破損 | 対象物の蓋が破損 |
| 圧力異常 | 圧力不足、または圧力が過大である状況(給水圧を除く)。ボイラーの圧力異常など |
| 液量不足 | 潤滑油などが不足している |
| その他 | その他 |
技術情報
2023-04-22/2023-05-15
| 定義名 | Phenomenon |
| 継承元、参照元 | 包括施設管理の委託事業者からの提案 |
| Attribute type | Text |
| URI | https://ppp-database/spec/enum/Phenomenon |
| Complaint | |
| 補足 | データモデルComplaintのphenomenonのcategoryに対する列挙メンバの定義です。補足があればphenomenon のremarksに記入可能です。本表の利用者は、大分類と小分類から施設や関係者の実情に合わせて適宜用語を選択して該当項目に登録することができます。 |
更新情報
■コメントおよび更新の一覧
| コメント日 | コメント内容 | 対応 | 更新日 |
|---|---|---|---|
| 2023-05-15 | 事務局 ・大分類と小分類が一致する際の記述が不統一 | ・一致する場合、小分類の記述を削除 ・補足にremarksの記述を追加 | 2023-05-15 |
| 2023-09-30 | 事務局 ・大分類と小分類が一致する場合に小分類を”–“で表現すると、分かりにくい | ・小分類にも用語をそのまま記述する様に修正 | 2023-09-30 |
| 2024-01-19 | 以下のコメントを頂きました ・点検の結果、正常であった場合の証跡を残すため、不具合が無い旨の用語を欲しい | 以下の用語を新たに追加しました ・検査の結果不具合が検出されなかった場合の用語として「良好」を追加 | 2024-01-30 |
| 2024-05-14 | ・大分類と小分類があると、結果的に用語の揺れが発生し、データ分析が困難になる | ・大分類を廃止して、小分類に統一する ・これに伴い、小分類という呼び方も廃止する | 2024-05-24 |
| 2025-07-29 | 給食センタWG ・給食センタで給水設備・給湯設備・排水設備等で新たな用語の追加について議論している | ・用語を追加しました ・用語の数が多くなったので、カテゴリに分けて掲載しました | 2025-09-22 |

