説明
2023-04-05/2024-09-21
住所や所在地を表すデータモデルのパーツです。このデータパーツの名称はPostalAddressですが、説明文などで用いる呼称は「住所」です。
データパーツ
2023-04-05/2024-09-21
ベースレジストリに準拠する形式と、schema.orgに準拠する形式の二つを用意します。どちらを選ぶかは関係者で協議する必要があります。どちらも、コア・データモデルの住所を継承しています。
下表の「呼称」の列は、説明文やケーススタディで用いる項目の名称です。仕様としては意味を持たない情報ですが、本来の項目名であるAttribute nameは日本語話者にとっては感覚的に理解しにくいため、便宜上定義してあります。
■schema.orgと互換性がある形式(グローバル標準形式)
Data Model | 説明 | ||||
Attribute name | 回数 | type | 補足 | ||
address | 住所 | 1::1 | StructuredValue | ||
addressCountry | 国 | 0::1 | Text | 国名または二文字の国コードで表現。日本の場合は”Japan”または”JP” | |
addressRegion | 都道府県 | 1::1 | Text | 日本国内の住所については都道府県名。 | |
addressLocality | 市区町村 | 1::1 | Text | 日本国内の住所については基礎自治体名。町村の場合は郡名も含む。政令市内の区名は次の「町字以下(streetAddress)」に登録する | |
streetAddress | 町字以下 | 1::1 | Text | 日本国内の住所については基礎自治体名より後ろの部分で方書を除いた部分。政令指定市区名・町名・字名以降。町名より後ろは数字をハイフンで結んだ形式とする。例えば、”霞が関2-1-6″。方書は、建物の名称などをaddressとは別項目で表現する | |
postalCode | 郵便番号 | 0::1 | Text | 日本国内の住所についてはハイフンを使わず、連続した7桁の数字からなる文字列。グローバル標準に合わせて項目を追加 |
■ベースレジストリを活用する形式(国内形式)
この形式で表現できる住所は、国内の住所に限られます。尚、更新日現在、ベースレジストリで公開されている住所には自治体により欠落や齟齬があるようですので、この形式を利用する場合には精査と関係者の合意が必要です。また、各ケーススタディなどでもグローバル標準形式を採用しています。
Data Model | 説明 | |||
Attribute name | 回数 | type | 補足 | |
address | 1::1 | StructuredValue | ||
addressCountry | 0::1 | Text | 国名または二文字の国コードで表現。日本の場合は”Japan”または”JP” | |
localGovernmentCode | 1::1 | Text | 市区町村の「全国地方公共団体コード」を6桁のASCII文字(半角)で登録します。政令市の場合は区のコードを登録します。 | |
streetAddressId | 1::1 | Text | アドレスベースレジストリの町字IDを7桁のASCII文字(半角)で登録します。 | |
cityBlock | 1::1 | Text | 町字IDで示される町名より後ろは数字をハイフンで結んだ形式とする。例えば、”霞が関2-1-6″の場合は”1-6″。方書は、建物の名称などをaddressとは別項目で表現する | |
postalCode | 0::1 | Text | 日本国内の住所についてはハイフンを使わず、連続した7桁の数字からなる文字列。グローバル標準に合わせて項目を追加 |
技術情報
2023-04-05/2023-11-19
想定項目名 | address |
定義名 | PostalAddress |
Attribute type | StructuredValue |
コア・データモデル/住所 | |
参照データモデル | コア語彙住所クラス、schema.org/PostalAddress、コアデータパーツ住所、コアデータパーツ郵便番号、ISO 3166-1 |
URI | https://schema.org/PostalAddress |
利用データモデル | Organization、Land |
補足 | 住所や所在地を示すAttributeのデータタイプを示します。コア・データモデルの例では、「国コード」は3桁の半角英文字(“種別”という項目に”JPN”と指定しているので、この例示自体が誤植の可能性があります)となっていますが、グローバル標準であるschema.orgに合わせて2桁のコード(ISO 3166-1 alpha-2)としています。コア・データパーツでは、「市区町村」に基礎自治体内の町名も含める規定になっていますが、基礎自治体名の抽出の容易性とschema.orgへの親和性から基礎自治体名までとし、町字名はstreetAddressに含める事とする事で、仕様を共通化します。番地以下を示すcityBlockについては、コア・データパーツではASCII文字(半角文字)であるのに対し、コア・データモデルの例では全角となっていますが、ASCII文字を採用しています。schema.orgでは私書箱の記述の代わりに住所の記述を省略することを許しているが、住所の表記の趣旨にはそぐわないため、私書箱の記述は削除しました。また、方書は住所の一部を構成する情報ですが、土地の住所と建物の名称とフロアの名称では対象となる地物が異なるため、また建物名には別名などの表記の揺れもあるため、別のデータモデルで定義することとし、PostalAddressからは外しました。 |
更新情報
コメント日 | コメント内容 | 対応 | 更新日 |
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事務局 ・アドレスベースレジストリに合わせてコードによる住所表現も可能とする必要がある | 以下の仕様を追加します。 ・グローバル標準のschema.orgと互換性がある形式の他に、アドレスベースレジストリに準拠する形式を追加します ・これに伴い、補足に番地以下の記述を追加しました | ||
2024-09-21 | 務局 ・各種説明やケーススタディに項目名を記載する際、Attribute nameでは理解しにくい | 日本語話者向けに「呼称」の列を追加しました。仕様としては意味はなく、説明文やケーススタディの理解が容易になる様に付けた便宜上の名称です | 2024-09-21 |