作業指示 (ProcedureStep)

説明

2025-10-20

 センサによる測定や施設や設備の状態を確認する作業の一つひとつのステップを定義するデータモデルのパーツです。このパーツは作業の内容(stepType)により登録する内容が異なるため、別の形式のデータパーツを定義しています。

データパーツ

2025-12-05

■作業が「測定」であった時の項目

Data Model説明
Attribute name呼称回数type補足
procedureStep作業指示ProcedureStepAttribute nameとしてprocedureStep、typeとしてProcedureStepを定義していますが、Arrayの要素として使用するデータパーツなので、実際にAttribute nameやtypeを指定する事はありません。
stepType1::1Text“measurement” の固定値です
name作業名0::1Textこの作業に付与する名称です。同一Procedure内でユニークである必要があります。次のstepNumberのどちらかは必ず指定する必要があります。
stepNumberステップ番号0::1Number同一Procedure内で一意な自然数です。
description説明0::1Textこの作業の説明です。
refFeatureOfInterest観測対象0::nArray
(Relationship)
測定対象となる「設備」「備品」「部位」「サンプル」などへのリンクです。
observedProperty観測特性0::1Text実際に測定した属性。温度、湿度、圧力など。用語は「制御対象(ControlledProperty)」です。
refSensorsセンサID0::nArray
(Relationship)
利用可能な測定機器、または指定する測定機器へのリンクです。
unit単位0::1Text測定する単位を指定します。
precision精度0::1Number必要な精度を指定します。
thresholds閾値0::nArray閾値と閾値を逸脱した時のアクションを指定します。
name閾値名0::1Textこの閾値に付与する名称です。複数の閾値を持つ場合に区別するために使用します。従って複数の閾値を設定する場合には閾値名は必須です。閾値を逸脱した場合、「観測活動(Observation)」では閾値名を記載する事でどの閾値なのかを区別します。例えば、”注意レベル”、”危険レベル”などです。
min最小値0::1Number閾値の最小値
inclusiveMin最小境界0::1Boolean閾値の最小値の境界値を含むかどうかの区別です。trueは境界値では閾値を逸脱していない、falseは逸脱している事を示します。
max最大値0::1Number閾値の最大値
inclusiveMax最大境界0::1Boolean閾値の最大値の境界値を含むかどうかの区別です。trueは境界値では閾値を逸脱していない、falseは逸脱している事を示します。
actionOnBreach処置0::1Text閾値を逸脱した場合のアクションを記述します。

■作業が「確認」であった時の項目

Data Model説明
Attribute name呼称回数type補足
procedureStep作業指示ProcedureStepAttribute nameとしてprocedureStep、typeとしてProcedureStepを定義していますが、Arrayの要素として使用するデータパーツなので、実際にAttribute nameやtypeを指定する事はありません。
stepType1::1Text“check” の固定値です
name作業名0::1Textこの作業に付与する名称です。同一Procedure内でユニークである必要があります。次のstepNumberのどちらかは必ず指定する必要があります。
stepNumberステップ番号0::1Number同一Procedure内で一意な自然数です。
description説明0::1Textこの作業の説明です。
refFeatureOfInterest観測対象0::nArray
(Relationship)
測定対象となる「設備」「備品」「部位」「サンプル」などへのリンクです。
action確認内容1::1Text確認する内容です。
expectedState期待状態1::1Text期待する正常な状態です。
actionOnMismatch処置0::1Text確認結果が不良であった時に実施すべき行動

■作業が「サンプル採取」であった時の項目

Data Model説明
Attribute name呼称回数type補足
procedureStep作業指示ProcedureStepAttribute nameとしてprocedureStep、typeとしてProcedureStepを定義していますが、Arrayの要素として使用するデータパーツなので、実際にAttribute nameやtypeを指定する事はありません。
stepType1::1Text“sample” の固定値です
name作業名0::1Textこの作業に付与する名称です。同一Procedure内でユニークである必要があります。次のstepNumberのどちらかは必ず指定する必要があります。
stepNumberステップ番号0::1Number同一Procedure内で一意な自然数です。
description説明0::1Textこの作業の説明です。
sampleSource採取源0::1Relationship採取の対象となる「設備」「備品」「部位」「ロット」等へのリンクです。設備、備品、部位については共通データ仕様で定義されているデータモデルのidを格納します。
sampleTarget採取対象0::1Text採取するもの。例えば、”水”、”食品”などです。

2025-12-05

技術情報

想定項目名step
定義名ProcedureStep
Attribute typeStructuredValue
継承元データモデルデータモデルとしての継承元はありませんが、Semantic Sensor Networkの仕様やデータ社会推進協議会(DSA)の検討結果に基づいています。
参照データモデルなし
URIhttps://ppp-database/spec/part/ProcedureStep
利用データモデルProcedure
JSON Schema本データパーツのJSON Schemaです。このJSON Schemaは他の内部定義を参照しています。利用者はこのJSON Schemaに対し、必要に応じて形式チェックの項目を追加するなどの改造を行って利用する事ができますが、その場合このデータパーツを参照するスキーマの参照を書き換える必要があります。また、本JSON Schemaはデータ仕様の変更や、JSON schemaに対する要望により、予告なく更新されますので、その際は再度の改造が必要となります。その点ご容赦下さい。
補足コア・データモデルの子育て支援情報を共通パーツとしたものです

更新情報

■コメントおよび更新の一覧

コメント日コメント内容対応更新日
2025-10-20センサデータWG内部の検討用のドラフトを内部向けに公開しました。2025-10-20
2025-12-05センサデータWGのレビューが終わったため、公開しました。また、説明を追記しています。形式自体の変更はありません。2025-12-05
2025-12-09同時にJSON Schemaを公開しました。2025-12-09