情報モデル
2023-04-01
情報モデルとは、現実世界のモノやコトをコンピューター上でどの様に表現するかの約束事です。
NGSI V2 の情報モデル(Entityの形式)は、以下の様に3階層になっています。
NGSI V2の三階層モデル
Entityとはモノやコトを表す帳票の事を指しています。Attributeはその項目です。つまり、モノやコトには幾つかの属性があり、属性には更にメタデータと称する補足的な属性があるというイメージです。例えば、ある「部屋」を表す帳票があり、その部屋の帳票には「部屋の名前」「広さ」「室温」などの項目があり、更に「室温」と言う項目には「測定時刻」という補足的な属性があるイメージとなります。
GIFは主に2階層のモデルです。GIFには色々な規定やガイドラインが含まれていますが、例えはコア・データモデルなどの多くのものは2階層の表形式で表現しています。例えば、「土地」とうモノには「住所」や「面積」という項目(属性)があるというイメージです。
本協議会では、NGSI V2であっても二階層でデータ仕様を策定します。これは、GIFのコア・データモデルを継承してデータ仕様を策定していると言う事、そして、MetadataはNGSI V2の後継規格であるNGSI-LDには規定されていないということに因ります。
尚、NGSI V2でもGIFでも2階層目の属性の部分が構造化する事があります。NGSI V2ではStructuredValueという属性であり、GIFでは住所型などの複数の値をもった項目があります。これらはあくまでも項目が構造を持っているという位置づけであり、Metadataの様に属性の値に更に属性の値が付属するというものではないと解釈します。
データ形式 — JSON
2023-04-01
データ形式とは、データを格納したり交換したりする際に使う「帳票」を、どの様な文法で記述するかの規定です。人間が使う帳票は紙やディスプレイ上に枠を沢山作って枠の中に文字や数字を書き込む形態が多いと思いますが、コンピュータにはそれでは分かりにくいので、コンピュータ用の帳票が必要です。コンピュータ用の帳票としては、項目名や値をカンマなどで区切るcsv形式が有名ですが、csv以外にもhtml、XML、JSONなど幾つかの流儀があります。
本協議会の活動では、それらの中でJSONに準拠します。これは、NGSI V2がJSONに準拠して策定されているためです。但し、JSONで許されている表現方法が全てNGSI V2で許されている訳ではありません。尚、JSONの定義はECMA-404 を参照してください。