施設管理における使い方 (4/12) — FMシステムへの事前登録

施設・建物情報

 管理対象の施設と施設が入居している建物の情報です。公共施設の場合は公共施設そのものです。施設管理の観点からは施設と建物と土地は1対1対1ですから、FMシステムによってはこれらはまとめて登録する事になります。FMシステムによっては施設と建物は別々に登録する事もありますが、その場合も下表の項目を参考にして登録すべき情報を検討してください。尚、建物が棟に分かれている場合の各棟の情報やテナント施設の情報については後述します。

 施設情報として何を登録すると良いのかについては、共通データ仕様のデータモデル「施設 (Facility)」が参考になります。また、「施設」には施設が入居する「建物」のリンクがあり「建物」の敷地を示す「土地」のリンクがありますので、参考にするのは結局「施設」「建物」「土地」のみっつになります。各データモデルには多様な属性(項目)が定義されていますが、施設・建物情報としては例えば以下の項目が候補でしょうか。オーナー情報や所管課情報にも施設はありましたが、その場合は管理対象としての情報は管理通番以外は含みませんでしたので、こちらの施設情報は大分項目が増えています。施設カルテ作成の有無、12条点検の要否などによって項目の要否が変わります。また、項目が多いものについては、一つの行にまとめてしまっています。詳細は各データモデルを参照してください。

データモデル/呼称説明データモデルの正式な項目名
施設 (Facility)管理対象の施設を登録します。
施設IDこの施設の主キーです。法人番号や管理通番などから組み立てられた文字列です。この項目は共通データ仕様のデータモデルで主キーとして定義しているので、そのままFMシステム内でも主キーとして使用可能です。主キーは必須なので、この項目かこれに代わる項目を選択する必要があります。id
施設名施設名です。例えば「○○市役所」「○○町役場」などです。name,
ameKana
nameEn
alternateName
管理通番自治体が採番した施設の番号です。施設の番号が重複なく変更なく運用されていれば、主キーとして利用可能です。facilityID
施設種別施設の分類です。施設の分類には幾つかのやり方があり、自治体によっては独自の分類をしている場合のあります。category
subcategory
originalCategory
用途消防法施行令別表第一に掲げる防火対象物の用途usage
建物 (Building)管理対象の施設が入居する建物を登録します。
用途用途(建築基準法)や用途(都市計画)です。category
usage
建物名住所の方書に使うビル名、または複合施設の場合の建物の名称です。施設が建物の一部に入居している場合は、記入が必要ですname
建築面積
総床面積
建物の建築面積、建物の延べ床面積ですbuildingArea
totalFloorArea
最高の高さ
地上階数
地下階数
構造
フロア床面積
耐用年数
棟数
高さ、階数、フロア面積、構造(木造などの区別)、耐用年数、棟数などの情報ですmaximumHeight
floorsAboveGround
floorsBelowGround
structure
floorArea
serviceLife
numberOfBuildings
竣工日
建物の竣工年度
建物の竣工日ですcompletionDate,
completionYear
所有情報所有形態、取得価格などの情報ですownership
acquisitionPrice
propertyClass
将来計画更新計画、更新費用などの情報ですrebuildingPlan
rebuildingCost
耐震情報耐震診断の状況や耐震改修計画の情報ですseismicDesignStandard
seismicAssessment
seismicRetrofit
階別用途別床面積階別用途別の床面積の一覧ですareaByUseByFloor
areaByUse
土地 (Land)管理対象の施設や建物の敷地を登録します。自治体の本庁舎については、管理対象でなくても敷地について登録します。法人に民間企業を登録した場合は、本社の敷地についても登録します。
用途土地の主要な用途です。usage
所在地管理対象の施設、および自治体本庁舎の住所ですaddress
敷地面積施設の敷地の面積です。siteArea
防火地域防火地域、準防火地域の区分ですfireZone
用途地域用途地域です。施設カルテ等での利用を期待していますlandUseZone
所有情報所有形態、取得価格などの情報ですownership
acquisitionPrice
建ぺい率、容積率土地の建蔽率や容積率です。coverageRatio
floorAreaRatio

場所情報

 共通データ仕様では施設内の場所の情報は3階層以下としています。この三階層で施設内の全ての場所の名称をFMシステムに登録します。登録の仕方とFMシステム毎に異なります。この例では、場所の名称を登録する機能が独立に存在するイメージで記載しています。

データモデル/呼称説明データモデルの正式な項目名
施設 (Facility)管理対象の施設を登録します。
施設ID施設情報の主キーを登録します。主キーが管理通番の場合は施設IDではなく、管理通番を登録しますid, facilityID
場所施設内の場所を登録する3階層の構造体です。zones
場所大分類施設内を大まかに分けた名称です。例えば小学校であれば”グランド”, “校舎”, “体育館”などです。FMシステムによっては「棟」などと呼ぶ場合もあります。zoneName
場所中分類場所大分類を更に分割した名称です。例えば前行の校舎であれば、”1F”, “2F”,”3F”, “屋上”, “外壁”などです。FMシステムによっては「階」などと呼ぶ場合があります。subzoneName[0]
場所小分類場所中分類を更に細分化した場所の最小な名称です。例えば前行の”2F”であれは、”職員室”, “校長室”, “音楽室”などです。FMシステムによっては「部屋」と呼ぶ場合もあります。これ以上の細かい分類、例えば天井や内壁などは「部位」で分類します。subzoneName[1]