包括施設管理における使い方 (3/6)

想定するシステム

 FMシステムとしては、以下の形態を想定しています。どの形態であっても構いませんが、何らかの処理可能な形式で出力する機能が備わっている必要があります。

csvやExcelで渡し、後で共通データ仕様の形式に変換FMシステムから直接共通データ仕様の形式で出力FMシステムからデータ連携基盤に登録
 多くのFMシステムはcsv等の形式でFMシステム内のデータをファイルに出力する機能を備えています。本形態では、その出力したファイルを別のプログラムで共通データ仕様の形式に変換します。
 この形態のシステムでは既存のFMシステムに手を加えなくても良いという特色があります。但し、後でデータの形式(データモデル)を変換可能な様に考えておく必要があります。また、csvとして出力するには、ひとつのデータモデルのデータを複数のcsvに分割して出力する必要があります。
 事業者がFMシステムを自社で保有してある場合は、FMシステム自体を改造して共通データ仕様で出力する事も可能です。 自治体がエリア・データ連携基盤を実装している場合は、エリア・データ連携基盤が持っているOpen APIを通じて電子データを登録する事が可能です。但し、このエリア・データ連携基盤はNGSI V2に準拠している必要があります。

想定する用語の運用

 用語の運用方法としては、以下の3種類を想定しています。

アプリのプルダウンメニュー表計算ソフトのプルダウンメニューハンドブック等による周知
 FMシステムによっては、不具合報告等の画面で現象などの項目にプルダウンメニューを設定できるものがあります。その場合は、本共通データ仕様の用語を登録して使います 包括施設管理事業者がExcel等の表計算ソフトを電子帳票として再委託先に配付している場合は、表計算ソフトが備えているプルダウンメニューの機能を使って再委託事業者が共通データ仕様に合致した用語を選択できる様にします。
 この場合、用語が追加される度に表計算ソフトのファイルを配布しなおす必要があります
 包括施設管理事業者が再委託先に配布している資料に用語の一覧を掲載する形態です。
 この場合も、用語が追加される度にハンドブック等を配布しなおす必要があります